国債と金利の仕組みとは?預貯金にも影響するって本当?

国債と金利の関係性に関してよくテレビでも特集されていますが、専門用語が多くイマイチよくわからないという方も少なからずいるでしょう。今回は国債と金利の仕組みに関してわかりやすく解説してみました。また、預貯金がある人などになぜ国債の金利が重要なのかについてもまとめてあります。

 

金利が上がると国債が下がる?

 

国債と金利の関係性を理解する上で、一番のポイントは以下です。

 

国債の価格が上がると金利が下がる

国債の価格が下がると金利が上がる

 

まずはこの考え方を押さえておきましょう。この原理を説明する方法は色々ありますが、ここでは最も簡単な方法で説明します。

 

国債とは日本国が発行している債券です。日本国は税金収入で賄えない分を、国債の収入からやりくりしています。

 

さて、あなたが国債Aを購入してしばらくたったら、新しい国債Bが売り出されたとしましょう。国債Bの方が金利が高く、国債Aよりもお得となっています。すると、国債Aは元のままの価格では売れません。売れないのは困るので、価格を下げて売りに出されます。金利が上がったことで、国債の価格が下がったというわけです。

 

専門用語を駆使したり計算して說明する方法もありますが、もしそれではわかりにくいと感じているなら、まずは上記のように考えてみると良いでしょう。ニュースなどが理解しやすくなります。

 

預貯金と長期金利の関係性

 

国債の金利は、預貯金とも関係しています。実は、10年ものの国債の金利は長期金利と連動しています。長期金利は、住宅ローンの金利、個人の預貯金の利息を決定するため基準となるのです。つまり10年ものの国債の金利が上昇すれば、預貯金の利息も上がりますが、下がればその逆となります。現在、日銀がマイナス金利政策を導入して、長期金利が大きく低下し、マイナスになっています。

 

長期金利がマイナスということは、預貯金は低利率のままです。となれば、お金を預ける人が減り、現在国債を多く買っている金融機関には国債を買う力がなくなります。国債が売れなくなれば国は財源確保の為に税収を引き上げたり、年金を支払えなくなる可能性がでる……など、様々な影響を及ぼすでしょう。当たり前のことかもしれませんが、国の金利政策は私達個人の経済に大きく関わってくると言えるのです。

まとめ

 

ギリシャの危機からもわかるとおり、既に国と言えども絶対安心ではないことは周知の事実となっています。11人が正しく経済に関わる仕組みを理解しておくことは、生活を守る上でも重要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です